銀座ろくさん亭

僕が何のために料理を作るのかと言えば
いつも答えはお客様に驚いてもらう、喜んでもらう、という思い。
僕の料理は伝統を敬い、それに支えられながらも伝統に頼らない、自分のあためで考える料理。
新しいものはすぐに古くなり、古くなったものは、努力でまた新しくなる。
みな、いつも新しいものになろうとしている。

銀座で店を開いて、かれこれ半世紀。
一時も足を止めることなく、目まぐるしく時代が移ろうこの銀座で月日を重ねるごとに見えてくるものがある。
年を経ることで迎える僕の旬が、そこにはある。
食材の本性に耳を傾け、
今ありったけの思いを料理に。

道場六三郎